旬を先取り新スポーツ バッゴー
フロンティアエイジ1月号 第3面より
旬を先取り新スポーツ バッゴー
バッグを投げて穴を狙う 乗せるのさえ難しい傾斜盤
「バッゴー」は「BAG=バッグ」と「GO=行け!」をつなげた造語。小さな豆粒が入ったビーンバッグを、6メートル先のプラスチックボードをめがけて投げ、乗せるか上部のホールに落とす的入れ競技。ボードは縦86×幅56×厚さ6センチで傾斜しており、投げるバッグは15センチ四方の布製で240グラム。
1965年にアメリカ・シカゴで生まれた。人気の高いダーツに似たゲームで、デザインなども工夫してターゲット型スポーツとして認知度を高め、全米各地のシニア・オリンピックでは欠かせない種目という。
コートの両端に二つのボードを向かい合わせで置き、赤と青に分かれて1チーム4個のバッグを交互に投げる。1対1、2対2や3人、4人の組み合わせもOK。距離もプレーヤーの年齢や体力に合わせ、5メートルや4メートルに変えられる。得点はビーンバッグをボードの上に乗せれば1点、ホールに入れれば3点。さらにボードに乗っているバッグもろともホールに入れればボーナスの6点となり、21点先取した方が勝ち。
室内でも屋外でも楽しめてルールもわかりやすいうえ、運動量も少なく、車椅子の人も互角に戦えるシンプルなスポーツ。
「ニュースポーツ体験講座」が人気の尼崎市立老人福祉センター・鶴の巣園を訪ねると、60歳以上の人たち21人が楽しそうにプレーしていた。健康運動指導士の町頭力さん(36)は「バッグを手のひらにのせ、腕を大きく振ってボウリングのように投げてください」と説明。練習では右投げだけでなく左投げも交えて感覚をつかむ。
ラウンドが始まるとみんな真剣な表情。ヒザを使って力まないように・・・わかっていてもホールインどころか、ボードの上に止めることさえ難しく、バッグは滑り落ちる。
小椋かづ子さん(77)は「簡単やと思ってたのに思うようにいかない。バッグを乗せるのがむずかしい」と渋い顔。左投げで3回もホールインした安原信子さん(66)は「右利きなんですけど、ほかのことも左で結構やれるんです」。渡辺政子さん(75)は「向こう側に相手チームがいるとやはり力が入ってしまう。まずボードに乗せることに集中です」。ただ一人の男性・松本正彦さん(68)は「単純だけど難しい。山なりに投げないとバッグが滑る。元気やから高い点を出せるものでもないのが面白い」。
町頭さんは「まだ県大会などもないんです。アメリカでは手や目の感覚向上と、チームワークづくりの有効性で学校教育でも推奨されています。日本でも広めたい」と知恵をしぼっている。 (英)
◆問い合わせは、鶴の巣園TEL06・6491・1085。
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